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ノルウェージャンクルーズライン
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クルーズ旅行の醍醐味は、最終目的地よりもむしろ、そこに到着するまでの旅の過程にあります。 寄港地の文化や伝説に関する本は、私にとってコンパス、宝の地図、そして旅の友となります。

もちろん、旅行ガイドを見るのも楽しいものです。 カリブ海クルーズに行くなら、ケイマン諸島の絶好のシュノーケリングスポットや、バハマで人気のあるジュエリーの免税店を調べておくと、もっと充実した旅になるでしょう。 けれども、ノンフィクションでも壮大な小説でも、興味深い物語の本は想像力と五感を心地よく刺激してくれます。 これまで考えたこともないような旅のヒントに気付かせてくれるだけでなく、これから体験する旅がより深みのあるものになるはず。

ここでは、のんびりと過ごしたい方にも、あるいはじっくりと探索したい方にも、カリブ諸島について詳しく知ることができるおすすめの本をご紹介します。 これらの本を読めば、寄港地観光ツアーがもっと楽しめます。

海賊の冒険

海賊の物語はありきたりと思えるかもしれませんが、カリブ海の島々には反逆の歴史が深く刻まれ、ひとつのジャンルになるほど数多くの本や映画が生まれています。 クルーズでキーウェストやジャマイカ、バハマなどの歴史深い港町に行く前には、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの古典『宝島』をお読みください。 この話は、向こう見ずな冒険を綴った子供向けの童話と捉えられることもありますが、ロング・ジョン・シルバーやビリー・ボーンズといった登場人物はいつの時代でもさまざまな世代に親しまれています。

大人向けのスリラーであれば、マイケル・クライトン(『ジュラシックパーク』原作者)のミステリーやサスペンス、R指定小説でグロテスクな『パイレーツ − 掠奪海域』などがおすすめです。 『パイレーツ − 掠奪海域』は1655年頃のジャマイカ、ポート・ロイヤルを舞台に巧みな悪行が繰り広げられるストーリーで、読めば思わず釘付けになります。

島のロマンス

カリブ海クルーズで運命の人に出会いたいと一度でも思ったことがある方は、テリー・マクミランの『 ステラが恋に落ちて(How Stella Got Her Groove Back)』をぜひ。 主人公は、離婚歴のある40代のやり手の女性。彼女が失意から立ち上がろうとジャマイカへの旅を思い立ち、旅先で島に住むたくましい男性に惹かれていくという、もう若くはない女性のためのファンタジー小説です。 マクミランの作品は、ステレオタイプのロマンスではなく、リスクを背負ったり不安な気持ちに問いかけること、旅に深く没頭するといったことへの勇気を女性に与えています。

クルーズで恋愛を

文学派

文学の最高傑作と言われるジーン・リースの『サルガッソーの広い海(Wide Sargasso Sea)』。人間が抱くさまざまな感情を、歴史とカリブの神秘を織り交ぜて力強く描いた作品です。 主な舞台はジャマイカとドミニカ。『広い藻の海 ジェイン・エア異聞』で屋根裏部屋に閉じ込められた狂気の女性アントワネットがヒロインとして登場します。 島の人々が重要な存在として描かれているほか、激しい官能的描写と数々の象徴的シーンが特徴で、物語には挑発的とも言えるメッセージが込められています。

地元の伝承

キーウェストを知るのに小説は要りません。 というのも島の歴史は、腹黒い海賊、代々続く資産家、奇抜なアーティスト、静かな酔っ払いたち、文化革命家、鶏の放し飼いブームなどが目白押しで、わざわざフィクションを仕立てなくても良いのです。 その代わりにおすすめしたいのが『Postcards from Paradise』。地元作家のエッセイや詩、短編ストーリーをまとめた本です。 こうした小品は、自治意識の高い住民が「ほら貝共和国」と呼ぶこの島を知る重要な手がかりであると同時に、島に対する不滅のオマージュの表れでもあります。

実話の航海記

作家のアン・バンダーフーフと彼女の夫は、船乗りなら誰でも夢に見るような生活をしました。周到な計画を立てた2人は、仕事を辞めて家を貸出し、42フィートのヨットで2年にわたるカリブ海の航海に乗り出し、合計47もの島を訪れたのです。 バンダーフーフの回顧録、『An Embarrassment of Mangoes(マンゴーのろうばい))』を読むと、まるで自分も船上での生活を体験しているような気になります。 その中に登場するスパイシーなラム・パンチのレシピの数々、また色彩豊かな島のモダンな文化は、あなたを夢の航海にいざなうこと間違いなしです。