Cruising Alaska: When the Last Frontier Calls
アラスカクルーズに行くならいつがベストでしょう? 早ければ早いほどいいです。 というのも、皆さんご存知の通り人生はあっという間。 偉大なる北米フロンティア、高くそびえる氷河、海に沿って広がる豊かな森など、魅力的な見どころが盛り込まれたアラスカクルーズは誰もがあこがれる夢の旅です。
さてそうなれば、次は皆さんの今年の予定と相談です。 気温が平均50˚台から70˚台、昼間の時間もほぼ24時間という長さから、夏はやはりベストシーズンのようです。 ノルウェージャンクルーズラインのクルーズと陸地観光を盛り込んだパッケージも合わせて考えると、夏は最高の自然アドベンチャーを体験するチャンスです。
ただ、お子様抜きで出かける場合は、シーズンの初めや終わり頃もおすすめです。 5月や9月は低料金というだけでなく、大人の乗客が多いため雰囲気が落ち着いています。 また、アラスカの夜空に神秘的なオーロラが現れる確率が一番高いのも9月です。
「白夜」や「オーロラ」 でなんとなくアラスカを知っているという方は、ぜひこの続きをお読みください。 ノルウェージャンクルーズラインのアラスカクルーズで必ずやっておきたい一生ものの体験のなかから、ほんの一部をご紹介します。
輝く光:クルーズの一大見どころ
オーロラと言えば、ときどき空に現れてネオングリーンの光を放ちながら舞い揺れる不思議な帯です。 実はこのオーロラ、地球の磁気圏に降り注ぐ太陽粒子が作り出したもので、その高さは地表から60マイル以上にもなります。 先住民たちはオーロラには神秘的な力があったり、故人の魂が宿っていると信じてきました。
オーロラが一番よく見えるのは、アラスカのクルーズツアーのハイライトでもあるフェアバンクスです。 また、夏に比べて空の暗さが増す9月は目撃できるチャンスが最も大きくなります。
真夜中の太陽
緯度が非常に高いアラスカでは、太陽は垂直方向ではなく水平方向に移動するため、薄明るい状態が続いて昼の時間が長くなります(白夜)。 つまり夜の11時でも、キラキラと輝く氷河を眺めていられるわけです。 白夜の間、地元の町はダンスフェスティバルや野球大会などたくさんのイベントで賑わいます。 日照時間が最も長くなるのは6月21日。 いわば夏シーズンの魅惑的な幕開けです。
デナリ国立公園
600万エーカーにおよぶアラスカの大自然、標高20,000フィートの峰、どこまでも続く氷河、トウヒの森、広大なツンドラの大地・・・。もちろんそこにはグリズリー、オオカミ、ヘラジカ、カリブーなどたくさんの森の仲間たちとの出会いも。 野生生物を見るなら、おそらく早朝がベストでしょう。また冬は多くの動物が南下してしまうため、夏が理想的です(9月以降は雪で公園が閉鎖する可能性があります)。 ノルウェージャンクルーズラインは、デナリを体験できる多彩な寄港地観光ツアーを実施しています。 国立公園とタルキートナの間を走る列車で行く国立公園のツアーや、犬ぞり体験、アンカレッジの市内観光などがあります。 この機会にいつかやってみたかったことをすべて叶えませんか?
ロバート山ロープウェイ
ジュノーの必見スポット、ロバート山ロープウェイは全長1800フィートで、クルーズ船を降りるとすぐに乗り場があります。 登っていく途中は、眼下に深い多雨林とどこまでも続く野原の風景を見下ろすことができます。 景色の素晴らしいハイキングコースもあるため、色とりどりの野の花を眺めながら歩いてみるのもいいでしょう。マウンテンハウスではハクトウワシの剥製も見られます。 ロープウェイに乗るのは、気候条件の良い真夏(7月〜8月)がベスト。この時期なら花も満開です。
ケチカン
小さな港町ケチカンを訪れると、手つかずの自然が残るアラスカ沿岸地域の暮らしに思いを馳せることができます。 かつては世界のサーモンの中心地と言われたほどで、今でも漁業が町の経済を支えています(ちなみにサーモンは観光客にだけでなく、クマにも大人気です)。この町でちょっと散策してみたくなるのがクリークストリート。商業の中心地でアラスカの歴史上重要な場所でもあります。 クリークストリートでは、土地に根付いた芸術作品や記念になる物などがたくさん販売されていて、掘り出し物も見つかります。お土産に宝飾品や毛皮、トーテム像はいかがですか?
ただケチカン滞在中は、一度や二度のにわか雨に会う覚悟も必要です。 確かに夏は一年で(他の季節に比べて)最も乾燥していますが、それでも年間の平均降水量は160インチもあるのです。 とは言うものの、ちょっとやそっとの雨にはめげず、偉大なラストフロンティアの海沿いにある町のなかでもひときわユニークなケチカンを目いっぱい満喫してください。
北米の太平洋岸北西部
ノルウェージャンクルーズラインのクルーズは、ワシントン州シアトルとカナダのバンクーバーが乗船地です。 こうした都市をまだ回ったことがなければ、クルーズの前後に数日とって観光されることをぜひおすすめします。 どちらも都会で食べ物がおいしく、多文化なうえ、探検家や開拓者、移民、先住民たちから語り継がれてきた豊かな歴史もあって、町そのものがバケーション先として有名です。 まず、シアトルではパイクプレイスマーケットをお見逃しなく。鮮魚店の店員が魚を投げ合うシーンが通行人たちを釘付けにしています。
バンクーバーでは、グランビル フードパブリックマーケットに行けば、サーモンジャーキーからサーモンバーガーまで、ありとあらゆるサーモン料理の試食ができます。 それからバンクーバーの隣りのリッチモンドの郊外(空港のすぐそば)には、アジア系住民が多いエリアがあり、北米で最高峰の飲茶が食べられます。
太平洋岸北西部やアラスカを旅して数百年を経ても変わらない昔のものを見ると、まるで時が止まったかのような錯覚に陥ります。 にもかかわらず、私たちの毎日は変化と不確実な物事であふれています。 だからこそ今年の夏は、ずっと憧れていたアラスカクルーズや陸地のアドベンチャーを後回しにせず、実行に移しましょう。